センター長・RaaS理事長
黒田忠広

Professor Tadahiro Kuroda

d.lab設立1周年のご挨拶

Oct. 1. 2020

黒田教授の写真

d.lab設立1周年のご挨拶

本日、d.lab設立1周年を迎えました。記念日を祝うと同時に皆様のご尽力にこころから感謝を申し上げます。


本日からd.lab協賛事業が始まります。また、未来社会協創推進本部でd3イニシアチブもまもなくキックオフされます。さらに、8月17日に技術研究組合RaaSが設立されました。これで、学術・社会連携と産学連携のオープン・クローズ戦略の両輪が回り出します。ギアーを上げて疾走したいと思います。


米中の技術覇権争いが激しさを増す中で世界のサプライチェーンが分断されようとしています。40年前の日米半導体摩擦を思い出します。かつて世界を席巻していた日本の半導体も日米半導体協定で競争力を削がれ、その後は衰退の一途を辿りました。当時は半導体産業に関する2国間問題でしたが、現代は国際社会の地政学的リスクと国家戦略の文脈で論じられます。


その背景には、半導体が産業のコメから社会の公共財へと成長したことがあります。わが国が目指すSociety5.0の実現に半導体は欠かせません。大量規格生産と大量消費の工業社会・情報社会から知恵が価値を生む知価社会へと社会変革を目指す上でデジタル革新は必須であり、半導体はその基盤技術です。


産業界においても、汎用チップから専用チップへのゲームチェンジが起きています。


また、技術自体も大転換期を迎えています。半世紀前に、大規模なシステムの接続問題の解として発明されたフォンノイマンアーキテクチャと半導体集積回路が、エネルギー消費と微細化の限界を迎えています。異分野融合の高い視座が再び求められています。

このように社会と産業と技術が大きく転回する中、私たちはどこにその活路を見い出すべきか、それを追究するのがd.labのミッションです。


皆様の力を結集して激動の世を力強く前進して参ります。