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LTE/5G基地局分解展示会・意見交換会を東大目白台で開催しました

国際知価センター:東大目白台


東大目白台は、システムデザイン研究センター(d.lab)の拠点です。目白台を、システム設計者のハブとなり、聖地とすべく、2020年4月から活動を開始しました。多くの皆様に参集いただき、知識の集積・共創を目指し、dlab協賛会員の募集も行っております。この協賛事業の事前イベントとして、掲題のLTE/5G基地局分解展示会・意見交換会を実施しました。


東京大学システムデザイン研究センター(d.lab)の中にあるセミナーハウスでLTE/5G分解展示会・意見交換会を行いました。

写真1 会場の様子
写真1:会場の様子

写真2 分解図の説明
写真2:分解図の説明
写真1に示しますように、広い会場に、一回10名を上限として開催いたしました。協力のフォーマルハウトテクノソリューションズさんが、高価格で購入された基地局を分解したものを、実際に手に取り見学できる非常に貴重な機会でした。専門家の方も多数お越しいただき、筐体の製造、基盤、基板上のCPUやFPGA等詳細に見ることができました。また、リクエストに応じて、分解写真をスクリーンに大写しして説明もしてくださり、専門家の方、勉強に来られた方、等広く満足していただけたと思っております。


写真2はフォーマルハウステクノソリューションズ 柏尾ディレクター様からのご説明の様子です。いままでに2000以上の装置を分解し、調査されたようで、リクエストによっては、iPHONEの分解写真等いろいろなものも見せていただけました。


写真3 LTE基地局全体像
写真3:LTE基地局全体像
写真4 LTEアンテナ
写真4:LTEアンテナ
写真5 LTE Remote Radio Head
写真5:LTE Remote Radio Head
写真6 5G Base Band Unit
写真6:5G Base Band Unit

写真3が、LTE基地局の全体図です。1のアンテナから、2のRemote Radio Head (RRH) ,3のベースバンドモジュールのそれぞれを分解して、展示しました。現場では、それぞれが、バラバラに分解されて、詳細に見学していただけました。写真6はHuawei製の5Gのベースバンドユニットです。成田空港に到着したものをそのまま運んでもらいました。

写真1の図なども、この場で即席に作っていただきました。とにかく集まって、その場でワイワイガヤガヤとアイディア交換、議論をする知価を創出するセンターらしいですよね。

細かいネジが20本以上ならんでいるモジュールがあるのですが、そのネジの長さで容量を変えてフィルター特性を調整する等、専門家以外でも非常に楽しめる会でした。

写真7は東大中尾研究室で開発中のソフトウェアだけでできたローカル5Gシステムのデモ展示です。目白台をシステムデザイナーの集まるハブ、聖地にしようという試みに賛同し参加していただけました。


写真7 中尾研 ソフトウェアローカル5G
写真7:中尾研 ソフトウェアローカル5G

東大DLABではこのような企画をdlab協賛会員向けに定期的に開催していく予定です。協賛会員は、これ以外に研究旅行や、TSMC幹部との面談、貴重な業界データへのアクセス等の特典も予定しております。詳しくはこちら




LTE・5G基地局分解展示会・意見交換会

  • 【日時】 8月20日、24日  13:00~17:00 (90分x3回)
  • 【場所】 東京大学目白台
  • 【主催】 日経エレクトロニクス
  • 【協力】 フォーマルハウト・テクノソリューションズ、東京大学 d.lab
  • 【展示物】 LTE及び5Gの基地局設備
    LTEマクロセル:アクティブアンテナ+RRH+ベースバンドモジュール(エリクソン製)
    5Gマクロセル:28GHz/38GHz RRH(エリクソン)、 28GHz RRH(アルカテルルーセント)、 5GのCPE(ファーウェイ)
    東大中尾研のソフトウエアベースのローカル5G基地局
    東大DLABの活動紹介