センター長
池田 誠

Professor Makoto IKEDA

d.lab第二章に向けて

d.lab第二章に向けて

Apr. 1. 2024

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d.labは2019年10月に設立して4年半が経過しました。その間、世界中で半導体に関する取り組みの活性化に呼応する如く、d.lab協賛事業の発足・継続、技術組合RaaSの発足と継続といった活動に加え、文部科学省の「次世代X-nics半導体創生拠点形成事業」への『Agile-X~革新的半導体技術の民主化拠点』としての採択・活動開始、「技術研究組合最先端半導体技術センター(LSTC)」活動に関連した活動への取り組み等多くの活動に取り組んできております。と同時に、基盤設計研究部門として、1996年5月に発足した東京大学大規模集積システム設計教育研究センター(VDEC)の活動をそのままVDEC機能としてその拡充に取り組むと同時に、基盤デバイス研究部門として、2003年12月に竣工した武田先端知ビル地下クリーンルームにおけるデバイス試作機能をますます拡充し、東京大学大学院工学系研究科附属なのシステム集積センター(NanoHub)とともにマテリアル先端リサーチインフラセンターハブ(ARIM Japan)の一翼を担っています。


半導体が産業のコメ、Society5.0実現のためのカギであり、世界中での技術覇権争いと国際協調といった国際社会における地政学的、国家戦略上重要な技術と位置付けられるに従い、世界各国で国家規模の大規模な投資がなされています。それに呼応する最先端の研究開発の担い手としてd.labの位置づけがますます重要になると考えています。その一方で、その最先端の研究開発のみならず半導体製造に至るまでの担い手の育成が強く求められています。2024年4月からは東京大学の学部横断型教育プログラム「半導体教育プログラム(SPIRIT)」をd.labが主導する形で開始することで、東京大学において幅広く半導体の素養を身に着けた人材の輩出に取り組みます。さらにはLSTCにおける設計人材育成に対してもd.labが主導的に取り組み、先端デバイスを用いた設計を担える人材の育成を目指してまいります。


2024年4月1日より初代センター長の黒田忠広先生の後を受けて、二代目のセンター長として皆様の力を結集する形でd.labの活動をさらに推進してまいります。